機内持ち込み用、荷物が多い時用、PCも運ぶ用のバックパックを探しまくること数年。
最終的に選択肢を2つのバックパックに絞りました。
ひとつは「ノースフェイス」のReconです。
結論から言うと私の希望するものとは違ったので返品に至りました。
【ノースフェイス】Reconバックパック
仕様
容量:30L
寸法:29.5cm X 19.1cm X 49cm
重量:1165g
素材:ポリエステル
自立:荷物を入れれば自立可
PC収納ポケット:あり (48 Cm X 27.9 Cm)
書類収納:A4収納可
容量は機内持ち込みや1泊2日の旅行に使いやすいサイズの30リットルです。
普段使いには20L前後がベストですが、荷物が多い時や荷物が増えそうな時などは30L前後あると便利です。
特に今は買い物をしても紙袋やビニール袋にお金がかかってしまいますので、30Lくらいの容量が便利です。
防水底
Reconは箇所によって異なる素材を使用しています。
底部には防水素材を使用しています。
30Lと大きめのバックパックは、どうしても床に直置きする機会がでてきます。
防水仕様なら水で洗うこともできるし、汚れもさっと水拭きできて便利です。
底部のストラップ
その防水となった底部には幅が太めのストラップが付いており、ここにはシュラフやヨガマット、ジャケットといったものを取り付けることができます。
私はジャケットをここに挟むのは抵抗がありますが、いざとなったときに荷物を挟めるオプションがあるのは良いですよね。ジャケットならビニールに入れてから挟めば衛生的だし。
でも個人的な好みですが、この位置にストラップがあるのはあまり好きではありません。
ウェビング
フロントの両側にウェビングが付いており、カラビナを装着できます。
サイドポケット
サイドポケットも防水ぽいですね。
ストレッチメッシュで広がるようにはなっていますが、防水素材部分には伸縮性がないのでボトルの出し入れはしにくいです。
ストラップで締めるようになっています。
これは全面ストレッチメッシュの方が使い勝手が良くないですかね?
サイドポケットにはドリンクボトルを入れるのが殆どでしょうから、防水にする必要があまりないような。
出し入れがしにくいのであまり好きなサイドポケットではないかな。
ストレッチメッシュ素材のフロントポケット
ストレッチメッシュ素材のフロントポケットは私の大好物です。
ジッパーがないポケットは防犯性には劣りますが、アクセス性が最も高いポケットです。
ここにはティッシュとかハンドタオルとか別に盗まれても困らないモノを入れておきます。
また、一時的にモノを入れておく「ダンプポケット」としても使えます。
バックパックにおいて「ダンプポケット」というのはかなり必須なポケットで、とりあえずこれがないと私は排除してしまうくらい大事なポケットでもあります。
ノースのメッシュポケットは柔らかくて触り心地がいいのが特長です。私の中でライバルブランドであるオスプレイもメッシュポケットを使っていますが、もっと荒くて触り心地はあまり良くないです。その分しっかりしているのはオスプレイの方が登山向けだからかもしれません。
フリース裏地の隠しフロントポケット
フロントのメッシュポケットの上に隠しポケットがあります。
フリース裏地となっているのでスマホや電子機器の収納に向いています。
デジカメやミラーレスも入るくらいの余裕があります。
深さは手があるところまで。でも上にもスペースがあって、ノースフェイスのロゴより上つまり上の部分全体までスペースがあります。
上に向かうスペースもあるというのも、個人的には好みではないのだけど、大きくスペースを取ろうとしている努力が伺えます。
レインカバーで隠れるようになっているので、一見しただけではここにポケットがあると気付かないのが良いです。
アドミ荷室
背中から一番離れた場所にある荷室はアドミ荷室です。
この中の一番後方はフリース裏地になっていて、タブレットやkindleなどを収納できます。
ノースは電子機器用にフリース裏地を使っていることが多いですね。
裏地にフリースを使っているか否かは好みが別れるところです。
個人的には私はフリース裏地じゃないスムースな表面の方が好きです。
アドミ荷室内のジッパーポケット内に鍵を取り付けられるキークリップが付いています。
ここはアクセスしにくいので、ここにキークリップを付けるのは利便性としては良くありません。
キークリップの用途としては家や車の鍵を想定しているので、すぐに取り出したい鍵がジッパーを2回開けなくてはいけない位置にあるというのはどうなの?と思います。
キークリップはアドミ荷室内で充分だと思います。
アドミ荷室の深さは底までではなく、底上げされています。
オスプレイ「デイライトプラス」でもアドミコンパートメントが底上げされていますが、これが使いやすいんです。収納力と引き換えにはなりますが、メインコンパートメントが底部まであるので、これはこれでアリだと思います。
メイン荷室
メイン荷室は馬蹄型*です。(*馬蹄型…底までは開かず、3分の2くらいの深さまでジッパーが開くタイプ)
馬蹄型か貝型*かは好みが二分されます。(*貝型…貝が開くように底までジッパーが開閉するタイプ)
アメリカのバックパック愛好家男性たちは貝型を好む人が多いです!パッキングがしやすくひとめで中身が見渡せるので目的のものを取り出しやすいというのが最大の理由のようです。
でも多分これは床とかアウトドアでガバッと広げられるスペースがあってのことですよね。そして男性は別に荷物を見られても気にならない…ということも関係すると思います。
ライフスタイルや環境、使用用途によって好みが分かれるところです。
私はタウンユースや旅行に使いたいので、果たしてガバッと広げることができるのか、そしてそれを自分が好むのか…
空港や機内で全開はできなそうであること、そして貝型開きのデメリットとして内容物が落ちやすいことを考えると、馬蹄型の方がいいなと考えました。カメラを入れておいて落下したら大変です。
トイレのフックに吊り下げることも多く、そこで中身を取り出したい時にジッパーが底まで開いてしまうと中身が全部こぼれ落ちてしまいます。これは危険。
で、Reconのメイン荷室ですが、思ったより収納力が少ない・・・
深さはあるのですが、マチが少ないですね。。
これでは厚めジャケットと一眼レフを入れたら他に荷物が殆ど入らなそう。
ノースフェイスのバックパックはいつも気になっているのですが、店頭で試すとどうしても買う気にならなかったんですね。個人的にはヘロヘロのナイロン製のバッグよりある程度形状を保てる硬めのバッグの方が好きなのですが(GoruckやVertxなど)、ノースのバックパックはいまいち購入を戸惑ってしまっていました。ノースはしっかりした作りだし、高校生にも女子にも人気で使っている人が多い。それなのに何故なんだろう…と考えてみますと、どうもこの剛健さが関係しているのかなと。
バッグなので剛健なのは良いのですが、それは柔軟性の無さにも繋がります。ノースのバックパックの造りは自分にはオーバーキルなのだろうなと思いました。(唯一購入したことがあるのはイザベラ16Lで、これは柔らかいバッグでした。でも深すぎて使いにくかったので譲ってしまいました。)
オーバーキルて何ぞや、と言われると説明が難しいのですが、バッグの存在感があり過ぎる、バッグが大きすぎる(容量ということではなく)、大袈裟すぎる、ゴソゴソする、バッグが変形しないので荷物が思うように入らない、といったところでしょうか…
最終的にはこれが主な理由で返品に至りました。もはや相性みたいなもんですね。
PC荷室
PC収納部は一番背中に近いところにあります。
こちらはしっかりしていてとても良いと思います。
Reconとよく比較されるSurgeには、このPC収納部に一つ以上の電子機器を収納できるようになっているのでReconは一つしか入れられないのが残念、という声もありました。
私はPCとせいぜいkindleしか持ち歩くことはなさそうなので、この点は別に不満はありません。でも2つ入れるところがあれば書類も入れられるなとは思いました。
グラブハンドル
グラブハンドルは大変しっかりした作りで持ちやすいです。
手首を通すのはけっこうキツイです。
アドミ荷室から財布を取り出して支払いをする…といった動作のときに、横にスイングできないときはよくグラブハンドルに手首を通してバックパックを持つことをするので、このグラブハンドルだと厳しいかも。
容量が大きめなのでグラブハンドルの長さが短めなのかもしれません。
持ち心地はとても良かった!
背面パネル
背面です。
ノースの最近のバックパックには米国カイロプラクティック協会認定の「Flexvent」バックパネルが装備されています。
背負った感じは…まぁ可もなく不可もなく?
凸凹しているので夏場の通気性もある程度確保されているのではないかと。
この辺りは荷物をいれて長時間背負わないと分かりませんが。
太めのウエストベルトが付いています。
ハーネスシステム
色々なタイプのショルダーストラップがありますが、Reconのショルダーストラップはゲル状とでもいましょうか。硬質なストラップです。
初めて背負った感じは結構硬いです。
時間とともに柔らかくなってくるとは思いますが、ゴツゴツする感じであまり好きなショルダーストラップではありませんでした。
メイン荷室の収納の微妙さに加えて、もうひとつの懸念事項はこのショルダーストラップの付け根です。
付け根がゴム製のストラップになっているのがお分かりになるでしょうか?
頑丈な本体とショルダーストラップに比べて、この付け根部分のひ弱さよ…何故…
バックパックが壊れるとしたら、ジッパーの故障、ジッパー部付近の破れ、縫製部の破れ、それからショルダーストラップの付け根の破れがあると思うんですよね…
ショルダーストラップを持ってあっちこっちに振り回すことも多いので、この付け根は不安でしかない。
ショルダーストラップの動きをフレキシブルにするために生まれたデザインだとは思いますが、逆にそれが不安材料になっています。果たしてこの付け根が捻じれや伸長にどれだけ耐えられるか。
ジッパー
ジッパーはYKKなので滑りが良いです。
ジッパープルはオスプレイ式になりました。
でもね、分かります?オスプレイの方が指に沿う丸みを形なので引っ張りやすいんです。ノースは指に触れる部分が直線的ですよね。
自立する?
自立するということをウリにしているReconですが、残念ながらメイン荷室に荷物を入れないと自立してくれません。
底に2本の太ストラップもあるので、これも不安定さに貢献してしまっていると思います。
日常使いの小さいバッグは膝の上に持つこともできるので自立しなくても問題ありませんが、30L前後のサイズは自立して欲しいと思います。
理由としては①パソコンを入れたいから、②機内持ち込みに使いたいからです。
パソコンを入れた状態で倒れてしまうのはなるべく避けたいんですよね。
それから機内持ち込み用にしたいから。
空港内は広く、待ち時間も長いので、このサイズだとどうしても椅子や床に置くことが多くなります。そこで倒れてしまうのは地味にストレス。
また、何かに立てかけないといけないので、アクセスもしにくくなりますよね。床がタイルとかだと下手するとずざーっと床に滑り落ちてしまうこともありますし。
この自立するかしないか微妙…という点も返品に至った理由のひとつです。